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薪ストーブの下から着火練習がオススメ。慣れれば炎の大きさの調節もできる

薪ストーブの下から着火とは、まず焚き付け用の細い薪を焚べ、着火し、その上に一回り太い薪、さらに太い薪、と順番に焚べて、小さな炎を少しずつ大きくしていくやり方のことです。下から着火は、薪ストーブ炉内の炎を大きくしていくコツを掴む練習になるのでオススメです。

下から着火。薪ストーブの焚き付けから炎を安定させるまでのポイント

薪ストーブの焚き付けから炉内の炎を安定させていくには、焚き付けの事前準備も含めていくつかポイントがあります。実は案外簡単なので、慣れてしまえば薪ストーブライフをよりゆったりと楽しむことができますよ。

薪ストーブの焚き付けから炎を安定させるまでのポイント
焚き付け事前準備
・薪の乾燥具合を見極める
・着火前に炉内の灰の量の確認する
焚き始めたら
・薪ストーブの温度を意識しながら薪を足していく
・空気の流れを作りドラフトが起きるようにする

・薪の乾燥具合を見極める

よく乾燥した薪は着火に時間がかからず燻ることもありません。反対に、水分を多く含んだ薪は、水分を蒸発させるのに熱が奪われ、薪ストーブが暖まらないばかりか燻って扉を開く度に臭い思いをすることになります。いち早く着火を成功させるには、しっかりと薪の乾燥具合を見極めることが需要です。
ダッチウエストジャパン デジタル含水率計 MD-826 で確認しています。

・炉内の灰の量の確認をする。炉の底から2cm〜3cm灰を残し炉底を熱から守る

炉内に薪を投入するスペースをしっかりと作るため、使用頻度にもよりますが、2週間に1回は炉内の灰を取り出すのが良いです。炉内に灰が山盛りになったまま使うと薪をいれるスペースが限られるためある意味薪の節約になりますが、頻繁に薪をくべていくことになるためオススメできません。薪を投入するためのゆったりとしたスペースを作ることで薪も燃えやすくなりますよ。灰は全て取り除かずに、2cm~3cm残しておくと、炉の底が燃え上がる薪に直接触れないため、熱から守ことができます。

炉内の灰の量 サイド扉から

炉内の灰の量 底から2~3cm程あれば十分 底を熱から守れます

・薪ストーブの温度を意識しながら薪を足していく

細い薪を使った焚き付けを行い、大きな炎が上がり始めたら10分ほどかけて炉内をあたためていきます。

薪はさまざまな太さを準備

薪はさまざまな太さを準備 ヨツールF500は55cmまで投入可能だが30〜40cmが使いやすい

炎が安定してきたら中くらいの薪をたします。うまく燃え移らない時は、焚き付け用の細い薪を足すと燃えやすくなりますよ。温度が低いと不完全燃焼となり、煙が出る原因となるので要注意です。中くらいの薪の炎が安定してきたらさらに太い薪を入れます。少しずつ薪ストーブの温度を上げていくことで炉を傷めずにすみます。目安は45分ほどかけて280℃〜300℃くらいに持っていくペースです。薪ストーブに薪ストーブ用温度計をのせておくと便利ですよ。少しずつ熾火が増えていくことで薪ストーブの温度が安定していきます。

・空気の流れを作りドラフトが起きるようにする

薪が燃えるためには炉内に空気を取り込む必要があります。炉内にスムーズに空気を取り込む流れを作るには取り込まれた空気が煙突を通して排出されるよう、なるべく早く煙を出さず、焚き付けの薪から大きな炎が上がるような着火を意識します。ドラフトがうまく起きるようになると、どんどん炉内に空気が取り込まれ、より燃えやすくなります。薪ストーブ前面の空気調節用のツマミを全開にしておきます。

最後に・・・

薪ストーブの着火方法の1つ、下から着火は、薪ストーブ炉内で、薪を焚べてその後、炎がどのようにして大きく育っていくのかを楽しむことができます。薪ストーブにはガスコンロのような、火力ツマミはありませんので、火力調節のコツを少しずつ掴んで、薪ストーブライフを楽しみたいものですよね。

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プロフィール

らくまき庵にお立ち寄りいただき
ありがとうございます。
2016年11月11日
ヨツール・オーナーズ・トレーニング修了

2016年冬からヨツールF500と暮らしています。

薪集めに不安を抱きつつも
ゆったりとしたイメージの薪ストーブライフへの
憧れから設置しました。

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